Nano Banana・Pro・2・Lite の違いと選び方
当社のカタログには Nano Banana が 4 モデルあり、最も多く寄せられる質問は「どれくらい良いのか」ではなく「どれを呼べばいいのか」です。もっともな疑問です。名前が助けになりません。Lite と付くモデルは何も付かないモデルより新しく、2 と付くモデルは Pro と付くモデルとは別物です。
1 段落しか読まない方のために結論から。Nano Banana 2 Lite は初代の Nano Banana より安く、しかも丸 1 世代新しいモデルです。 この事実ひとつで、レガシーモデルに留まる最も一般的な理由は消えます。旧モデルを選ぶ予算上の論拠はもう存在しませんし、そもそも Google が 2026年10月2日 に停止します。
費用が実際にかかるところ
以下は 2026年8月26日 時点での当社の価格で、各モデルのデフォルト構成における 1 枚あたりの金額です。日付を明記しているのは、当社が定期的に確認し直しているからです。
| モデル | Slug | 1 枚あたりの価格 | 最大解像度 |
|---|---|---|---|
| Nano Banana 2 Lite | google/nano-banana-2-lite | $0.0238 | 1K のみ |
| Nano Banana(レガシー) | google/nano-banana | $0.0312 | 1K のみ |
| Nano Banana 2 | google/nano-banana-2 | 1K で $0.04 | 4K($0.08) |
| Nano Banana Pro | google/nano-banana-pro | 1K・2K で $0.075 | 4K($0.15) |
価格および製品条件は変更される場合があります。購入を判断する前に、各プロバイダーの最新価格をご確認ください。Google の Batch または Flex 価格は、スケジューリング・空き状況・処理条件が異なるため、標準的なオンデマンド API request と直接同等ではなく、この比較には含めていません。これは特定の条件に絞った比較であり、E2X があらゆる構成において世界最安であると主張するものではありません。
最初の 2 行をもう一度ご覧ください。レガシーモデルは、Google 自身が代替として推奨しているモデルより 1 枚あたり 31% 高いのです。本記事の要点は、この 2 行に尽きます。
もう通用しない論拠
1 年ほどのあいだ、gemini-2.5-flash-image に留まる正直な理由は価格でした。安いモデルだったのです。batch で回し、粗さは飲み込み、次へ進む。それで済みました。
その理由は消えました。Nano Banana 2 Lite の実体は gemini-3.1-flash-lite-image で、レガシーモデルの $0.0312 に対して $0.0238 — 24% 安く — しかも Gemini 2.5 ではなく Gemini 3 のモデルです。Google 自身のドキュメントは旧モデルをレガシーと呼び、「より高い品質、より速い生成速度、より低い API 価格」を理由に開発者を Lite へ誘導しています。当社にその見立てへ反論する理由はありません。当社の価格の並びも同じことを語っているからです。
そしてカレンダーです。Google は gemini-2.5-flash-image の明確な終了日を公表しています。2026年10月2日 です。緩やかな非推奨化ではありません。endpoint そのものが消えます。
ティアではなく、仕事で選ぶ
カタログ用の商品撮影
まず Nano Banana 2 Lite edit-image から始めてください。背景の差し替え、表面の変更、無地のグレー背景に置いたパックショットのライティングのやり直し — Lite はこの種の仕事を 1K でこなします。商品グリッドにはそれで十分すぎますし、1 回の呼び出しで参照画像を最大 14 枚まで受け取ります。
ひとつの prompt で複数のオブジェクトを同時にさばく必要があるなら、Nano Banana 2 へ上がってください。両者の品質差が最もはっきり出るのがここ、複数オブジェクトの指示追従です。「ボトルを箱の左に置き、ラベルをカメラ側へ傾け、後ろにもう 1 個追加」といった prompt では、Lite は節を落とし始めますが、NB2 は落としません。ズーム表示に 2K や 4K が必要な場合も同様に上げてください。Lite には resolution パラメーター自体がありません。
1 つのアセットから SNS 用のバリエーション
Lite です。しかも僅差ではありません。aspect ratio の一覧は通常の範囲をはるかに超えていて、1:4、4:1、1:8、8:1、それに auto モードまで揃っています。バナーの帯もスカイスクレイパーも、正方形と同じ endpoint から出てきます。Google はこのモデルがわずか 4 秒で画像を生成できるとしています。
運用上の注意がひとつ。当社が Lite の endpoint で公開している ETA は 4 秒ではなく 60 秒です。この数字はモデル素のインファレンス時間ではなく、当社側のキューイングと配信を含んだものです。timeout は Google の数字ではなく当社の数字を基準に見積もってください。
画像に文字が焼き込まれる仕事
世代の差が本当に出るのはここです。レガシーの Nano Banana は画像内テキストが弱く、当社はそれを取り繕うつもりはありません。Google が高度なテキストレンダリングを謳うのは Gemini 3 世代からで、旧モデルはそこに含まれません。インフォグラフィック、パッケージのモックアップ、メニューボード、見出しを含むもの全般 — 旧モデルは本文コピーを装飾的な模様に変えてしまいます。
Nano Banana 2 と Lite は、どちらも判読可能な画像内テキストを描画します。公開されている比較では、この点で両者は互角です。当社が自ら実施したテストではありませんので、コピーそのものがアセットの核であれば、決める前に両方を試してください。キャプションや商品ラベル程度なら、安いほうで十分です。レイアウトが密で多言語にわたる場合は Nano Banana Pro へ。英語のインフォグラフィックを、下のグラフを描き直すことなくスペイン語へ組み直してくれます。
一方、mask 駆動の仕事 — 特定の領域だけを差し替え、その外側には一切手を触れさせない — であれば、ここまでのどのモデルも対応していません。対応しているのは GPT Image 2 edit-image で、背景の透過も扱えます。当社の課金は 1K で 1 枚あたり $0.0525 です。安いドラフト用のパスを計画する前に知っておいていただきたいことがひとつ。このモデルの quality フィールドは節約になりません。low、medium、high のいずれも同じ金額に着地するからです。支出を動かせるレバーは解像度だけです。ベンダーが違えば、強みも違います。
大量の batch 実行
Lite です。月 10,000 枚で計算してみてください。
- Nano Banana 2 Lite: $238
- Nano Banana(レガシー): $312
- Nano Banana 2: $400
- Nano Banana Pro: $750
じっと見ていただきたいのは Pro の行です。Lite の 3 倍。しかも大半の batch パイプラインは、そのモデルの強みを使っていません。パイプラインが一度も触れないティアの代金をいただくより、当社はひとつ下のティアをご案内します。
セット全体でのキャラクターや商品の一貫性
Nano Banana 2 と Nano Banana 2 Lite は、どちらも参照画像を最大 14 枚受け取ります。ここで効いてくるのはその枚数で、参照の一貫性では両者は互角です。まずは Lite から。
Pro が価格に見合うのは、それらの参照がそれぞれ異なる役割を担うときです。14 の枠は互換ではありません。Google はスタイル参照を 3 枚、オブジェクト参照を 6 枚に制限し、そのまま保たれるべき顔には 5 枚を割り当てています。人物と商品とブランドパレットをまとめて流し込んだとき、パレットを被写体として読ませないようにしてくれるのが、この役割の割り当てです。flash ティアも同じ 14 枚を 1 回の呼び出しで受け取ります。ただのフラットなリストとしてで、どの添付が色の参照でどれが顔なのかを示すものは何もありません。
印刷用の 4K
Lite は 1K しか作れないので対象外です。残るは 2 つで、正直な推奨は $0.15 の Pro ではなく 4K で $0.08 の Nano Banana 2 です。同じピクセル数を、ほぼ半額で。
このサイズで Nano Banana Pro text-to-image に手を伸ばすのは、構図が本当に難しいときだけにしてください。大きなキャンバス全体にわたる判読可能な文字、役割の分かれた複数の参照、最大 4096×4096 の出力といった場合です。コスト面では、ひとつの癖が味方します。Pro は構図を詰めるあいだ、使い捨ての中間フレームを下描きします。それらが手元に届くことはなく、請求書に届くこともありません。お支払いいただくのは、手元に残る画像の分だけです。Pro の呼び出しが数秒ではなく約 30 秒かかるのも、これが理由です。
レガシーモデルからの移行
2026年10月2日 は、期日の決まった依存関係の終了と同じように扱ってください。対処法が分かっている、予定されたインシデントです。Google が停止する週になってもまだ切り替えがバックログに残っていれば、プロダクト内の画像呼び出しが一斉に失敗します。
直し方は文字列 1 つです。text-to-image については、本当にこれで diff の全部です。
{
- "model": "google/nano-banana/text-to-image",
+ "model": "google/nano-banana-2-lite/text-to-image",
"input": {
- "prompt": "無地のグレー背景に置かれたウォールナット材のデスクランプのスタジオ撮影"
+ "prompt": "無地のグレー背景に置かれたウォールナット材のデスクランプのスタジオ撮影",
+ "aspect_ratio": "9:16"
}
}
足された 1 行が、唯一の落とし穴です。当社のレガシー endpoint のデフォルトは 9:16、Lite の endpoint のデフォルトは 1:1 です。旧デフォルトがたまたまレイアウトに合っていたために aspect_ratio を一度も送っていなかったのであれば、切り替える前に明示的に固定してください。さもないと、すべてのアセットが黙って正方形になります。
作業のついでに確認しておきたい差分がもう 2 つあります。Lite には resolution パラメーターがありません。出力は 1K のみなので、レガシーの edit endpoint へ送っていた場合はこのフィールドを削ってください。そして Lite には search grounding がなく、Nano Banana 2 にはあります。もともと 2 ティア上げることを検討していたのであれば、それが NB2 を選ぶ論拠になります。
Lite の edit endpoint に対する呼び出しを、端から端まで示します。
curl -X POST https://api.e2x.ai/v1/jobs/submit \
-H "Authorization: Bearer $E2X_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "google/nano-banana-2-lite/edit-image",
"input": {
"prompt": "シャツを無地のボーンホワイトの背景に置いてください。生地の質感と刺繍のロゴは、そのままの状態で維持してください。",
"image_urls": ["https://example.com/shirt-on-hanger.jpg"],
"aspect_ratio": "4:5"
},
"webhookUrl": "https://your-app.example.com/hooks/e2x"
}'
webhookUrl を送っていただければ、job が届いた時点で当社から通知します。省いた場合は polling です。submit が job ID を返すので、ステータスが確定するまで読み続けてください。
const auth = { Authorization: `Bearer ${process.env.E2X_API_KEY}` };
async function waitForJob(jobId, deadlineMs = 120_000) {
const stopAt = Date.now() + deadlineMs;
while (Date.now() < stopAt) {
const res = await fetch(`https://api.e2x.ai/v1/jobs/${jobId}`, { headers: auth });
const { data } = await res.json();
if (data.status === "completed") return data.outputs[0].url;
if (data.status === "failed") throw new Error(data.error?.message ?? "job failed");
await new Promise((r) => setTimeout(r, 2_000));
}
throw new Error(`job ${jobId} did not settle in time`);
}
ステータスは pending から processing、そして completed へ進み、failed または cancelled で止まることもあります。4 モデルすべてで契約は同じです。ひとつの API をその前段に置いている意味は、まさにそこにあります。
リリース前に
4 モデルすべての出力に SynthID watermark が入ります。 Google が知覚できない形ですべての画像に埋め込むもので、当社を含めどのプロバイダーにも opt-out は公開されていません。クライアントから「なぜこのアセットが検出ツールに引っかかるのか」と尋ねられた後ではなく、統合を入れる前に法務やブランドの担当と決着させておいてください。
aspect ratio のデフォルトは、レガシーからの移行時に限らず、ファミリー間を移動するたびに当社の値と突き合わせてください。まだ迷っている段階であれば、2 つのカテゴリページが全体を並べて見る最短経路です。text-to-image と image-to-image、あるいはモデルカタログ全体をご覧ください。
よくある質問
Nano Banana と Nano Banana Pro の違いは何ですか?
Nano Banana は Google の初代 gemini-2.5-flash-image で、1K のみの flash ティアのモデルです。Google は現在これをレガシーと位置づけ、2026年10月2日 に廃止します。Nano Banana Pro は gemini-3-pro-image で、複数参照の構成、判読可能な画像内テキスト、最大 4K の出力のために作られたプレミアムモデルです。両者は 2 世代離れており、当社の課金はそれぞれ 1 枚あたり $0.0312 と $0.075 です。
どの Nano Banana モデルを使うべきですか?
大半の仕事には、1 枚あたり $0.0238 の Nano Banana 2 Lite です。ひとつの prompt で複数のオブジェクトを同時に制御する必要がある場合、あるいは 1K では足りない場合に Nano Banana 2 へ上げてください。課金は 1K で $0.04、そこから 2K が $0.06、4K が $0.08 と階段になります。$0.075 の Pro は、密な多言語テキストのレイアウトと役割を分けた参照画像の合成には価値がありますが、それ以外にはやり過ぎです。
Nano Banana 2 と Nano Banana Pro は同じモデルですか?
違います。同じものであるかのように併記しているカタログも見かけます。一方は gemini-3.1-flash-image、もう一方は gemini-3-pro-image を土台としており、当社の課金は 1K 画像 1 枚あたりそれぞれ $0.04 と $0.075 です。当社側では意図的に別々の slug にしています。
なぜ Nano Banana 2 Lite は旧来の Nano Banana より安いのですか?
より新しいアーキテクチャのほうが Google にとって提供コストが低く、それが当社の価格にも流れてくるからです。2026年8月26日 に確認した時点で、Lite は $0.0238、レガシーモデルは $0.0312 です。アップグレードが請求額も下げるという、珍しいケースです。
レガシーの Nano Banana からの移行はどれくらい大変ですか?
text-to-image であれば文字列 1 つです。google/nano-banana/text-to-image を google/nano-banana-2-lite/text-to-image に差し替えてください。同時に aspect_ratio を明示的に固定してください。レガシーのデフォルトは 9:16、Lite は 1:1 だからです。edit endpoint では、Lite が 1K のみを出力するため resolution フィールドも削ってください。
出力から SynthID watermark を取り除けますか?
いいえ。Google はこれらのモデルが生成するすべての画像に、どのティアでも SynthID を埋め込みます。それを無効化する API パラメーターは、当社側にも他社側にも存在しません。来歴メタデータや AI 検出のラベリングが問題になるワークフローでは、それを前提に計画してください。
4 つのモデルはすべて同じ API request 形式ですか?
はい。当社のカタログにあるすべてのモデルは、bearer token、model slug、input オブジェクトを添えて POST https://api.e2x.ai/v1/jobs/submit に送信し、job を polling するか webhook を受け取るかのいずれかです。モデルの差し替えとは、slug を変更し、そのモデルが実際に受け付けるパラメーターを確認することを指します。